2019年10月1日火曜日

ひびくひび

今日から10月になりました。10月19日(土)に行われる合唱コンクールに向け、音楽の時間、総合の時間、そして昼休み、放課後と合唱の歌声が毎日ここかしこから聞こえてきます。
生徒たちの澄んだ歌声がより響き渡るこの時期になると、心の底からしみじみと中学校の良さを感じます。小学校、高等学校とそれぞれの良さがあります。どれも素晴らしいものです。
でも、中学という幼い声質から大人の声に生まれ変わるこの3年間の歌声というのは、特別なものを感じます。
3年ともなると、多くの生徒が声変わりが終わります。とはいっても、それは生まれたての澄み切った大人の声です。女声はもちろん、男声も若竹のような瑞々しい歌声が響きます。ハーモニーも深みが加わり、迫力と共に奥行きのある合唱が生まれていきます。
2年生は、声変わりの真っ最中の生徒が多くいます。だから発声も難しい時期です。しかし、それでも美しいハーモニーを奏でようと取り組む姿勢が素晴らしく、それを知っているが故に、心に迫るものがあります。
1年生はまだまだ声変わり前の生徒が多いです。だからパートそれぞれの異なる声質によるハーモニーの深みは難しいですが、元気な歌声がやはり心に響きます。
それそれの学年が、それぞれの置かれた状況で、クラスみんなでよりよい合唱を創り上げていこうとする、そんな気持ちが歌声に乗って聞こえてくると、ついそわそわして見に行ってしまいます。
思えば、20数年前、私が愛川東中学校にいたとき、各学年が7クラスか6クラスで、若い先生方も多く、皆で競い合い、最優秀をクラスみんなでとろうと、2学期の最初から、毎日毎日昼休みは生徒と一緒に各パートの歌を歌ったことが思い出されます。全パートを自分が歌えるようになろうとして、パートのメロディーがまぜこぜになってしまい、かえって生徒たちには迷惑をかけたような気がします。でも生徒たちは温かく担任を迎え入れてくれていた(たぶん)と思います。
なので、今でも当時のクラスの合唱曲はほぼほぼ歌えますし、メロディーを聴くと当時のことが思い出されます。
メロディーが、いろんな気持ちを載せて、毎日学校中に「響く日々」。
そんなこの時期を創り出してくれている生徒たち、そして先生方に感謝しつつ、合唱コンクール本番を楽しみにしています。
廊下で、自分たちで

男子も頑張っています

見守る担任その1

ここは合わせてみています
見守る担任その2