2020年8月21日金曜日

できないことを数えるより 始業式学校長の言葉

みなさん、おはようございます。
今年の「特別な夏」。長い長い梅雨が夏休みの始まりと同時に明け、そこから記録的な暑さとなり、短い夏休みながらも少しは「夏」を感じることができたかもしれません。今日から2学期が始まります。このコロナ渦の中、誰もが経験したことのない2学期が始まります。
 1学期の終業式で話した「一期一会」、覚えているでしょうか。みんなにとって二度と戻ってこないこの2020年の2学期という時間。この時間に正面から向き合い、充実したものにするために、生徒の皆さんとこれだけは大切にしていきたいということがあります。それは、
  「できないことを数えるより、できることを考えていこう」ということです。コロナは、きっとこの先1年、2年という長い時間、ずっとつきあっていかなくてはならないものである、ということがはっきりしてきました。最初のうちは、もう少ししたらおさまるのではないかという淡い期待を持っていましたが、専門家の方が最初から言っていたことが正しかった、ということが実感を持ってはっきしりしてきました。毎日のテレビのニュースなどで不安になる人もいると思います。
  では、1年や2年の間、不安だからと二度と戻ってこないこの貴重な時間をビクビクしてほどほどに過ごすのか。答えはNOです。

大切なのは、「正しく恐れる」ということです。そして必要以上に恐れる必要もないと言うことです。「with コロナ」「コロナと共に生きていく」とは、正しく恐れながら、状況を正しく理解し、その中でできることを工夫していき、新たなものを生み出していくと言うことだと思います。
  2学期、学習も、部活動も、生徒会活動も、合唱コンクールも、修学旅行も、その他のいろんなことも、みんなはじめての状況で行っていきます。だから、みんなが新しい生活様式に沿った新しい取り組みの工夫を、はじめて創り出していくのです。みんなが創始者なのです。少し、わくわくしませんか。
  「できないことを数えるより、できることを考えていく」。一学期、たくさんの初めての状況に、決して後ろ向きにならずに柔軟に対応した本校生徒の皆さん、本当に素晴らしかった。みなさんなら、きっとできると信じています。
  状況の急激な変化により、もしかしたら、計画しても延期や中止になることもあるかもしれません。それでも、それも予測に入れた上で、できる状況の間はできる最大限のことを創り出していく。そうしていくことが、一期一会のこの瞬間に真剣勝負で向き合っていくことなのだと思います。
  そして。それらを実行していくためには、「みんなで知恵を出し合う」ということが重要になってきます。はじめてなのだから、当然失敗OK。それこそ、エジソンの言う「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」と同じです。うまくいかなければ、その都度、またみんなで知恵を出し合って、知恵を積み重ねていきましょう。
  2学期を、みんないい時間にしていきましょう。

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