2021年5月22日土曜日

恩送り

 「恩送り」という言葉があります。

「恩返し」ではなく、「恩送り」。

受けた恩にお返しするのではなく、その「自分がありがたい、たすかった、うれしい」と思った「恩」を、自分も誰か他の人にやっていく、ということです。

そういう気持ちを持つことで、「思いやり」が当事者同士だけではなく、周りに広がっていく、ということです。

東中では、毎月、生活アンケートをとっていて、その中に「いいと思ったこと」を書くところがあるのですが、1年生のアンケートに「先輩がやさしくしてくれた」という回答が多いな、と思ったので、あるクラスでが数えてみました。

そうすると、なんと30数人のクラスで、20人以上が「先輩が優しく教えてくれるので楽しい」「先輩が楽しい空気をつくってくれる」「優しく教えてくれるおかげで基本が身についた」「先生でなく先輩が指示を出してしっかり教えてくれる」「頼まれたことをやったら笑顔でお礼を言ってくれてうれしかった」「委員会で委員長がよくまとめてくれる」などなど先輩のことを書いていました。(決して先輩のことについて書く質問ではありません。)

きっと、今の2・3年生も、先輩たちから優しくしてもらったのを、「恩送り」しているのでしょう。

これからも、そんな優しさ、思いやりが先輩から後輩へ送っていかれる、そんな学校でありたいものです。

今日は一斉下校。明日はきっと晴れる。

明日も楽しい一日になりますように。


思いやり、優しい気持ちを送っていく

0 件のコメント:

コメントを投稿