2022年6月8日水曜日

「誰一人も置き去りにしない」学校作りのために・・・

 

校内研推進委員会 誰一人も置き去りにしない授業にするには・・・

 今日は、1時間目に道徳の授業を参観し、その後教育委員会に書類を提出に行き、その後、家庭訪問に二軒行って来ました。一軒は、10分近く家の前で粘りましたが会えませんでした。もう一軒は、家のチャイムを押したと同時に相談指導教室の先生方二人とばったり会ってしまいました。3人で子どもと話をし、相談指導教室に行けるとのことでした。(その後の確認で相談指導教室に行けたとの連絡あり。これで3日連続で行けました。すばらしい、うれしいですね!相談指導教室の先生方、ありがとうございます)

学校や自教室に居場所があるのは本来理想かも知れませんが、今は困り感のある子ども達に対して、多様なニーズに応えなければなりません。ですので、子ども達にとっての良い居場所を作ってあげたいと思っています。それが、学校の自教室なのか学習室なのか、国際教室なのかステップルームなのか、リソースルームなのか保健室なのか、また相談指導教室なのかフリースクールなのか、お家なのか・・・、その子の状況を正確に把握しながら、将来自立するための今の良い居場所を作ってあげたいと思います。

昨日の校内研推進委員会でも、若い先生方からいろんな角度からの発想豊かなアイデアがあり、「面白い研究ができそう」と感じました。その発想の中には、「誰一人も置き去りにしない!」を意識したものが多くあり、うれしく思いました。来週の月曜日13日は、校内研全体会で、町の指導主事が来校され、講師としてお話を聞くのを楽しみにしています。

動画を全職員で真剣に見ていました 何か感じてくれたら・・・
学校生活の中では、授業時間が一番長いので、「誰でも参加できる・わかる授業」であれば、わかる楽しさを実感でき、学校が楽しくなると思います。「誰一人も置き去りにしない」授業ならば、一人一人の特性や本人のやる気にあった授業のあり方を考え、実践することで、子ども達の主体性や学力の向上に繋がっていけばと思います。


職員会議の校長の言葉では、「誰一人も置き去りにしない!」を先生方が意識して動いてくださっていることに感謝し、その後、10分ちょっとある「みんなでとんだ!」を全職員で視聴しました。「後は先生方で感じ取ってもらえたら」と伝え終わりました。もし、保護者の方や子ども達も見る機会があったら見て何かを感じ、共有できたらうれしいです。
教頭先生から、インクルージョンの考え方
教育界の流れと暴力行為・不登校の推移、相関関係
平等から公平へ


教頭先生からは、私の話の流れで「インクルーシブ教育」「合理的配慮」について、学校事故防止会議の中で、取り扱っていただきました。「平等から公平へ」「合理的配慮とは」「インクルージョン」について、短時間でわかりやすく簡潔にお話ししてくださいました。

スクールカウンセラーの先生からの報告でもうれしい話があり、不登校気味の子も一歩一歩自分の居場所作りのために動こうとしています。また、保護者の方が、お仕事を休まれてもお子さんのために一生懸命動いてくださっていて、感謝しかありません。

先日、ご両親ともお話ししましたが、「一生懸命お子さんのことを考えて保護者の方が動いてくださっているお子さんは、いつかきっといい方向に進んでいきます。これは30年間以上教員をやってきて言えることです。だから一緒に無理せずこつこつ頑張っていきましょう!」と校長室で話しました。次回ご両親にお会いしたときは、ご両親をねぎらい、「ありがとうございます」と伝えたいです。

放課後登校する子ども達もいますが、熱心に担任を中心に対応してもらっています。忙しいのに先生方にただただ感謝感謝です。

明日も、時間が空けば、家庭訪問し声かけしていきたいと思います。小学校の校長ができて中学校の校長にできないわけではありません。先生方も汗をかいているので、私も自分らしく汗をかこうと思います。

「誰一人も置き去りにしない」学校作りのために、これからも全職員で汗をかこうと思います。

道徳「いじめをなくすために、私たちにできること」

最後に、まとめと振り返りを書いていました
板書がよくまとまっています 最後に担任の思いを語ります


どの子も堂々と自分事として考えを述べていました

2年生 班の考えをまとめ発表していました

1年生 一生懸命動画を見ていました

動画を見た後、一つ目の問いに自分の考えを書いていました

3年生の他のクラスも真剣に動画を視聴

一生懸命書き込んでいました

動画スタート

3年 道徳主任の授業がスタート

今日の一時間目は、全校道徳の授業でした。
全校共通で、テーマは「いじめをなくすために、私たちにできること」でした。

道徳主任が授業案を作成し、思いが一番強いと思ったので、3年生のクラスを中心に、1・2年生全クラスの様子も見に行きました。

今まで2回いじめに関して授業で触れましたが、今回がラストでした。

6月・11月が少し中だるみする時期になるので、いじめも起きやすいと言われています。

 なので、このテーマで授業をする意味合いはとても高いです。

授業がスタートしました。

導入の「きづき」では、まず全国でのいじめの認知件数についてR2調査で8万件と言う数字を出し、あらゆる場所で起きていて、いつ身近に起こるかもわからないことを確認しました。

「ふかめる」では、一本目の動画を見ました。その内容は、主人公は加害側の子が被害側の子をいじめをしているが、なかなか止められない。父親といじめのことについて話し、「友達なんだから止めてあげればいいのに・・・」と主人公に話すが・・・。主人公はいじめを止めることはできなかった。突然、主人公の父が亡くなり、父の言葉がよみがえり、ついに勇気を持っていじめを止めることができた。「僕のお父さんが死んだのは知っているよね。行きたくても生きられなかった。だから、『死ね』とか『消えろ』と言う言葉はもう使わないで」と主人公は加害側の子に気持ちを強く伝えた。加害側の子が被害側の子にきちんと謝り、その後、いじめはなくなり、中学校に行っても3人はそれぞれに頑張っている・・・とざっとそんな内容です。

どのクラスの子ども達も、動画を真剣に見ていました。その後、「主人公の勇気ある一歩は、二人の未来にどのように繋がるのだろうか」の問いに、自分の考えを書いていました。2年生では、その自分の考えを班で共有し、班ででた考えをまとめながら全体で共有していました。

次に、「つかむ」では、二本目の動画「いじめをノックアウト~3月のライオンでかんがえるいじめのこと~」を2分くらい見ました。主人公が正論で仲間に接したためにか、今度は自分がいじめに遭ってしまい、辛い思いをしていましたが、「絶対自分は間違っていない!」という、主人公の強い気持ちを感じました。

「見つめる」では、主人公2人姿を見て、「いじめをなくすために自分たちにできることは何だと思うか」について、自分自身の今までの言動を振り返り、考えをプリントにまとめていました。

「あたためる」では、いじめに関して担任の思いを熱く語り、今日の授業を通しての振り返りをプリントにまとめ終了しました。

全クラスを回りましたが、子ども達がいじめに関して深く考えていたと思いました。

道徳担当から先生方に、「今回の授業はいじめとは直接関係のない第三者の視点での考えを深めてほしいと思って考えてみました。この先、いじめをする、される当事者の立場になるよりも、第三者として関わることの方が多いと思います。今日の授業を通して、第三者が重要であることや一人の存在が辛い思いをしている人を救うことを少しでも感じてもらえたらと考えています」と熱いメッセージがありました。

本校の道徳担当=道徳推進教師は、先週までは教育実習の教官で大変だった(本人もキツく、いっぱいいっぱいと語っていましたが・・・)と思いますが、授業案もよく練られていて、道徳の授業の内容も、しっかり道徳的価値を子ども達に浸透させ、自分の言動を見つめさせ、今後の自分の生き方に繋がる道徳の授業になっていました。「圧巻、すばらしい!!」の一言に尽きる、大変質の高い授業でした。

良い授業を見ると元気が出ますね。

準備・授業実践、大変お疲れさまでした。事後指導や学級通信も楽しみにしています。

今後も全職員で「いじめをしない、させない、許さない」学校作りに努めていきます。

生徒総会でも、このいじめの授業を通して感じたことを、校長の言葉で、子ども達に熱く語りたいと思います。