2019年12月5日木曜日

変化していくもの ~ICT教育~

 今日は技術科の授業をご紹介します。単元は「ディジタル作品を設計・製作しよう」。ディジタル作品の制作を通してディジタル作品の制作手順を知ること、そして実際に設計・制作をすることを目標に学んでいきます。授業者の先生によると、「クラスを紹介しよう」というテーマでとりくんでいるとのこと。今日はペイントというソフトを使って合唱コンクールの様子を自分風にアレンジしていました。最終的には、ワードやエクセル、パワーポイントといった他のソフトを使って制作したものと組み合わせて作品にしていくとのことでした。
 様子を観察していると、ずっと集中して画面を見つめ、様々な試行錯誤を行い、先生にもやりたいことを伝えて質問しながら取り組んでいました。やはり生徒たちは個性にあふれて柔軟性があり、大人の発想を超えていくと感じさせられることがたくさんありました。20年くらい前は、これだけの内容を生徒が行うようにになるとはなかなか考えにくい状況でした。5年単位で考えても、ずいぶんと変化していくのがこのデジタルの世界。20数年前はPCの能力も低く、写真や動画を扱うとPCがすぐ固まって動かなくなってしまうこともあり、ワープロの打ち方やエクセル等の初歩的な計算といった内容が多かったように思います。
 スマホやタブレットといった身近な機器の性能が大幅に上がり、youtube等にデジタルネイティブと言われる中高生、大学生といった素人が動画を編集してどんどんUPしていくという文化が一般的になってきたのもここ10年もたっていないと思います。生徒たちが将来、あくまで生活の道具の一部としてそれらを正しく使用していくことができるよう、それらの知識やマナー、正しい向き合い方等をしっかりと学校で教育していくことは今や必須です。
 不易流行、変化していってもかわらない本質的で大切なものををしっかりと見つめ、教育を行っていけるようにしたいと思います。