3年生の道徳は、「家族の支えがあるから・・・」という「家族」を題材にした教材でした。1時間目の後半から3-1の授業を参観しましたが、動画を見て感動し、その後教材を読むと、18歳の当時の自分と重ね合わせ、涙が止まらなくなりました。
教材のように、私は18歳になっても、自分の進路を正直に親に伝えることができずに、特に父には話せず、母にだけは自分の気持ちを話しました。「父親で2代続いた板金業は継がずに、教員になりたい!」と話しました。後日、母に「お父さんなんて言ってた?」と私が話したら、「『今は景気が良くてこの仕事も順調だけど、お前の時代になったらわからない。だから好きな道に進みなさい』とお父さんは言ってたよ」と母が私にやさしい口調で話してくれました。その時に「お父さん、ごめんね、ありがとう」と思い涙を流した当時の自分と、動画と教材がもろに重なり合って、授業中にもかかわらず涙が止まらなくなりました。
担任に「いい教材だね」と私が伝えると、「そうですね。子ども達は今はわからなくても、大人になっていくと親のありがたさがわかりますよね」と話しました。
また、道徳推進教師が、「校長先生、今日の道徳はどうでした?」と私に聞くと、「すばらしい教材だね。あの動画は自分で見つけたの。すごいね。朝から泣いちゃったよ。歳を取りすぎているから涙腺弱くて・・・」と話しました。
「中学時代に親にありがとう、なんて言ったことがない」と担任の先生は話していましたが、私も恥ずかしくて「ありがとう」と言ったことがありません。当時、親に感謝しましたが、その後も親に「ありがとう」と口に出したことはありませんでした。私が20代の時に、母に親孝行のつもりでプレゼントをしたら、「何もいらない!」ときっぱりと言われました。その時に、「自分が健康で元気でいること、そして自分が教員になって、一生懸命働いて、子ども達に返すこと、それが親孝行なんだ、親はそれだけを望んでいる」と感じました。自分に子どもができて、よりその気持ちが強くなりました。
担任の先生も言っていましたが、「親は子どもにありがとうと言われなくても、子どもが勉強頑張っている、体育大会の練習を頑張っている、習い事を頑張っている等、その頑張っている姿だけでうれしいし、親孝行と感じるはずだよ、自分なりの親孝行をしてみてください」と授業を締めくくりました。
私も全く同じ感想でした。
ぜひ、お家で今日の道徳のことを家族団らんで話題に出してもらえたらと思います。
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