今日は節分。冬の最後の日です。昔のカレンダーでは今日が大晦日(おおみそか)。明日からが新年でした。
新しい春を迎える前の日にいろんな良くないことを追い払うと言う意味で節分の豆まきが行われるようになったと言われます。
日本では西暦706年には行われていた記録があり、コロナ禍の現在のように疫病がはやったために行われたらしく、その宮中行事(それを追儺(ついな)といいます)が民間に広まっていったと言われています。
元々は中国から伝わった儀式と言われますが、現存する日本最古の歴史書と言われる「古事記」に、鬼を桃で追い払う、という話があります。日本の八百神の神々の「生みの親」であるイザナギ・イザナミに関わる伝説です。
イザナギをつかまえるために、イザナミが放ったなんと1500体からなる鬼の軍団(正確には鬼ではないですが)を、イザナギが桃を投げつけて追い払ったという話です。(なんか『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』のようですね)
桃は古来から厄災や鬼を追い払う霊力があるとされ、鬼退治をする「桃太郎」が桃から生まれたのもその思想から来ると言われています。
なので大昔は桃を投げつけて厄災や鬼を追い払うという考え方があり、前述の「追儺」の儀式も、桃の木で作った弓矢で鬼を追い払うという所作があるとのこと。
そういう鬼を払う霊力のある桃を実際に投げるかわりに、今の豆を投げるということが行われるようになったとのことです(諸説あり)。
何はともあれ、コロナという厄災が少しでも払われるために、これまで以上に予防策を丁寧に行おうと思うきっかけに節分がなるといいな、と思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿