4組担任も上手にフォローしています
実習生の先生が、2年生のクラスで道徳を行うとのことで参観しに行きました。
テーマは「いじめといじり」の違いについてでした。
教科書やプリント、動画を活用しながら、最初は「いじり」に対して、「明るいいじりなら大丈夫ではないか」という意見もありましたが、後半になって議論を重ねていくと、「いじりはいじめにつながる」「いじりがすでにされている方はいやと感じているのでは」「いじりを周りにいる子が聞いていると、いじめではないかと感じるときがある」など、いじりといじめの相関関係を理解していました。
いじりが増長するといじめに繋がる意見が多くなりました。
私は、いじめに対して子どもを守れずに、大変なことしてしまった反省があります。 それは教員になって4年目、2年生の担任でまだまだ若いときに、自分のクラスからいじめが発生し、私は全くいじめに気づかず、正義感のある男子が私のところに来て教えてくれて初めてわかったことがありました。その後、いじめの加害側の生徒たちを呼んで指導しましたが、被害側の子がその後、登校できずに不登校になってしまいました。私の責任でした。私は、「自分のクラスは最高だ、最高の仲間だ。いじめのないクラスだ」と勝手に過信していました。自分なりに相当ショックでした。大変反省しましたが、もう遅かったです。その後も週に2回ほど家庭訪問をしましたが、本人は私に会ってくれませんでした。「先生は僕のいじめに気がつかなかった、僕がこんなに苦しんでいるのに・・・、だから先生には会いたくない・・・と思っているんだろうな」と私は相当落ち込みました。本人が3年生になって、担任が替わり、進路決定もあってか少しずつ学校に来られるようになりました。私は本人になかなか言葉がかけられませんでした。進路が決定してホッとしましたが、改めて自分の責任で本人に迷惑をかけたと思っていました。その後、自分のいじめに対する気持ち・対応が変わりました。その後、担任を持っている間は、4月5日の学級開きに「先生はいじめをしない・させない・許さないクラスにしたい、先生も頑張るけど、ずっと教室にいるわけではないので、みんながいじめと感じたらすぐに先生に教えてください!」と伝えてきました。その後も、担任を持っている間に実際はいじめが起きましたが、すぐに仲間が教えてくれて早めに解決しました。傍観者である仲間の存在に感謝しています。
いじりやいじめをしている側は、いじりやいじめをされている側がどんなに傷ついているかわかっていません。 加害側の子どもは先生に指導をされて、初めてその子どもは涙を流し反省します。
どうしても人間関係がある社会や学校の中では、残念ながらいじめはいつでもどこでも起こりえます。 まずは、何も感じない傍観者を作らないように、中学生のうちに、「いじめは許さない」という気持ちを持たせたいです。そのために、毎月生活アンケートの中に「いじめ」について書く欄があります。このように、本校は「いじめをしない・させない・許さない」に努めています。いじめについては、すぐに校長まで話が入ります。その中で、チームで早期対応・早期解決に努めています。
子ども達には、今日の授業で学んだこと、思ったことを、今後の授業に生かしてください。
実習生の先生、お疲れさまでした。 先生の思いがきちんと子ども達に届いていたらうれしいですね。 |
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