2023年9月21日木曜日

日本初 フィリピンの学校とのオンライン授業開始 楽しかったです

タウンニュースさんが取材に来られました

国際教育コーディネーターの先生が現地と繋がってホッと一息

教育長、指導室長来校 「どうですか?」と子どもに聞いています

オンライン画面 令和の授業ですね

一昨日に、フィリピン大使館等都のセレモニーが終わり、昨日、日本初のオンライン授業がスタートしました。

お忙しい中、教育長さん、指導室長さんが来られ、オンライン授業の様子を参観されました。

初めてということで、最初はなかなかフィリピンと繋がらないなどのハプニングもありましたが、繋がり授業がスタートしました。

このオンライン授業になったいきさつを話すと、2021年3月に神奈川県教育委員会とJICA横浜が「外国に繋がりのある子ども達を中心にインクルーシブ教育・多文化共生教育を推進していく」という趣旨となる連携の覚書を交わしました。そこで、JICA横浜が、その考え方を具体的に推進していく市町村や学校を探していました。2022年9月から、当時私が中津小校長の時にJICA横浜の先生の話を聞き、その先生の考え方に共感し、JICA横浜や県教育委員会に協力し、私と教頭がJICA横浜主催のオンライン研修に登壇し、学校や日本の「外国に繋がりのある子ども達や保護者」が抱える課題を率直に話しました。

2022年の1月からは、4月から始まる「あいかわプロジェクト」についての準備会をJICA横浜・県教委・町教委・学校で話し合いをしました。2022年4月から、私は愛川東中学校に赴任してしまいましたが、本格的に中津小学校を中心に「あいかわプロジェクト」がスタートし、校内研究の中で、「インクルーシブ教育」を柱にしながら、校長を含めた全職員が開発に尽力していました。2022年の10月の研究発表会を私は見にいきましたが、各先生方が自分の課題に真摯に取り組み、素晴らしい研究発表をしていました。私は、中津小学校の先生方は「さすがだなぁ」、「ありがたいなぁ」と率直に思いました。

2022年4月に私は愛川東中学校に赴任しましたが、「インクルーシブ教育」という言葉はあえて使わず、先生方や子ども達・保護者の皆さん・地域の皆さんには、「誰一人おきざりにしない学校」というフレーズ打ち出し、教育活動を進めてきました。

2022年度は、本町の外国に繋がりのある子ども達の多い学校の校長や愛川高校の副校長、JICA横浜の先生たちで、2ヶ月に1回、情報交換会や次年度に具体的にできることを模索していました。

2023年1月のその会議で、「最近フィリピンから日本に来る子ども達が多い。この子達を笑顔にすることができないか?」という議論になり、JICA横浜の先生が、「フィリピン大使館が日本の学校に興味を持っているという声を聞いている。すぐに大使館に確認して先生方に知らせる」という話になりました。

その後、フィリピン大使館から良い反応があり、2023年4月からは、フィリピン大使館、フィリピンの中学校、JICA横浜と本校でオンラインによる会議を定期的に開き、オンライン授業をどう進めていくかという具体的は話し合いを進めてきました。

そして9月にフィリピン大使館、フィリピンの学校、愛川町教育委員会、本校の連携に関する覚書に調印し、オンラインによるセレモニーを行い、正式にオンライン授業を行うことになりました。

とにかく、この事業がここまでトントン拍子に進んだのは、JICA横浜の先生の熱意、フィリピン大使館とフィリピンの学校の先生方の子どもに対する温かさに感動するばかりです。

このオンライン授業を通して、「子ども達の笑顔が見たい」、「子ども達が現地の子ども達とたくさん対話をしてほしい」、「たくさん現地の子ども達と触れ合う中で自分のアイデンティティを確かめ、これから日本で頑張って生き続けていく気持ちを作る機会の一つにしてほしい」と私は思っています。

この私の思いに本校の優秀な国際教育コーデネーターが、時間を惜しまず一生懸命準備をしてくださいました。本当に感謝しています。

また、現地の理科の先生は大変だったと思いますが、現地の子ども達に授業をしながら、本校の2人の子ども達にも、「質問はないかな?」、「意見があったら伝えてね」等、チャットに書き込みながら、丁寧に対応していただきました。

授業は子ども達がヘッドホンをしている関係で、見ている私たちには声が聞こえず、どんな授業なのかははっきりわからなかったという課題はありますが、授業を受けている子ども達は真剣に聞いていました。

植物についてグループで調べたことを、現地の子ども達が前に出てグループで発表しているようでした。

授業が終わった後に、「どうでしたか?」の質問に、「楽しかった」、「また受けてみたい!」と子ども達は話してくれました。

今後あと3回の授業後に、先生方とオンラインミーティングを行い、成果と課題を話し合いながら、さらに連携を深めていきたいと思います。

これからの日本は、外国の方々の労働力なしには成長していきません。ですので、子ども達が大人になる前の段階である義務教育・学校教育をより充実させていかなければなりません。そのためには、「インクルーシブ教育」が不可欠です。

本校は、インクルーシブ教育・多文化共生教育をこれからも推進していきます。
また地域の皆さんとこの理念を共有しながら、本校の教育活動を進めていきたいと思います。
本校は地域とともにある学校です。 



 

0 件のコメント:

コメントを投稿