2019年1月10日木曜日

3学期始業式 学校長あいさつ



  新年明けましておめでとうございます。
  新しい年を迎え、新たな気持ちで頑張ろうと思った人も沢山いると思います。
  さて、お正月、とても心に残ったCMがありました。アメリカの大リーグに行った野球選手、田中将大選手が、妻夫木聡さんに「過去に戻れるとしたら戻ってやり直したいことがありますか」と言う質問をされ、「過去から全部つながって今の自分があるので」と、過去に戻らなくて良いと答えていました。なるほど、だから田中投手は日本でもアメリカでも大成功できたのだなと感心しました。また、「奇跡を信じますか」という問いには、「信じます。最後までやりきれるかだと思います」、「大失敗した友達にかける言葉は?」と言う問いには「大丈夫、次が大事」とも答えています。
田中選手は、すごいポジティブ思考、前向きなんですね。良いことも悪いことも、過去の積み重ねの上に自分がある、全てを受け入れ、次にどう生かしていくかを常に前向きに考え。今取り組んでいることをやりきれば、奇跡をも起こすことが出来ると考えているのです。だからこそ大リーグで大成功を収めるという「奇跡」「運」を手にすることが出来たのだと思います。



 昨年USAが大ヒットした DA pumpのissaさんも、大けがをしたり色々なことがあって全くCDが売れなくなってしまった後も、「歌が好き」という信念だけは揺らがず、全国のデパートでの営業などをやり続けたといいます。そんな地道な積み重ねがあったからこそ大ヒット再ブレイクという「奇跡」「運」を招き寄せたといいます。

  実は「運のいい人悪い人」について真面目に科学的に研究した学者さんがいて、「自分が運がいいと思っている人」に共通する事のいくつかのうち、「何でもポジティブに考える」「失敗を反省して積極的に解決しようとする」「人を否定しない」「人のせいにしない」「あきらめない」といったことがあげられるそうです。
  逆に「自分は運が悪い」と考える人は、なんでも自分でないもののせいにしてしまうそうです。たとえ実験でその人にとって幸運と思えることをすぐそばにに用意してあげてもその存在に気づかなかったそうです。

  自分に起こる良くないことは、ついつい今の自分でない他のことのせいにしてしまいたくなることは誰にでもあります。勉強がうまくいかないのは家族が協力してくれないからだ、部活でうまくなれないのは先輩や先生の教え方が悪いんだ、友達とうまくいかないのは相手が自分を理解してくれないからだ、などなどそんなことは日常に沢山転がっていると思います。
  でも、そこで自分以外のもののせいにした時に進歩や成長は止まります。「運」も離れていきます。大切なのは、何がいけないのか、他に出来ることはないのか、次をどうしようかと考え続けることです。そうして解決に向けて動き続ける事、やり続けることが唯一、自分にとっての「奇跡」や「運」を招き寄せる方法なのでしょう。

今年一年、皆さんが運や奇跡を味方に出来る一年になることを祈っています。

 

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