「情けは人のためならず」という言葉があります。よく、「情けは人のためにならず」と間違って使われ、「むやみに同情してあげるのはかえって本人のためによくない」という意味だと勘違いされがちです。
しかし、本来の「情けは人のためならず」はもっともっと、ずっと深ーい意味があります。
人に優しく接すると、優しくしてもらった人は、それをありがたく感じます。そして、自分も同じように周りに優しく接するできる人でありたいと思います。だから、自分がいつも優しく周りに接していると、自分の周りに優しい人が増え、結果として、自分が周りに優しくしたことに自分が助けられるのだよ、という意味です。
本校の学校教育目標の「仁」はまさにそういう精神を表しています。学校という学びの場で、こういう行動が周りにとってうれしい、優しく感じることなんだよということを生徒が同じ生徒同士の行動から具体的に学んでいくことは、特に思春期の中学生にとっては、ものすごく貴重な体験になります。でも、なかなかその優しさに気づけないことも、具体的にどうすればいいのかがわからないこともままあります
本校では、今も、学校のあちこちで、また学級通信などで、そういうことを学べる、気づける機会があります。ここに紹介した、生徒会の「ハートフル掲示板」、3学年の「アロマを広げよう」活動、あるクラスの「MVP」活動もその一つ。
「優しさの輪」が広がって、「和」がより確かなものになっていく。
なにか、感じてくれればうれしいですね。
生徒会の「ハートフル掲示板」人にしてもらって うれしかったことを自由に書いて貼る活動です。 |
こちらは3年生の「思いやりアロマの香り」でいっぱい活動。 じぶんがやった思いやりについて自由に貼っていきます。 |
「休みのぶんのイスをあげた」 |
「転入生にメッセージを渡した!!」 |
「笑顔で先生と話した」 確かに、うれしいです。 |
「休んでいた人に次の日の予定を教えた」 |
「友達のファイルを片付けた」 |
「人を笑わせた」 明るい雰囲気作りもありがたいですよね。 |
こちらはクラスでやっている「MVP」活動 |
クラスの学級目標に近づくような行動をとった人を たたえる活動です。 |
「係でないのに掃除してくれた」 「体育の時にクラスのために窓を開けて準備をしてくれた」 などの講堂が並びます |
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